今年一年Godotでやったこと

2023年12月30日

Godot Engine Advent Calendar 2023 25日目の記事です(大遅刻)。正直、何を書けばいいんだろう、と筆が重かったのが理由なのですが、Godot関連でやったことを3つほど。

ゲーム作ってみました

とりあえずGodotでゲームひとつ作ったので本日公開です! といっても、昔から新しい開発環境で試しに何か作ってみようとなったときに習作で作っているやつなのですが(これまでにFlash版、Haxe/CreateJS版、Unity版とあとほかにもあったような)今回はGodot 4版です。よかったら遊んでみてください。

こーひーあーるさんのGodotゲーム投稿サイトGodot Playerで公開させていただいています。Webエクスポートで生成されたファイルをアップロードするだけで、とても簡単でした。Godot 4のWebエクスポートは今のところウェブサーバーのCross Origin Isolationの設定が手間だったりするのでありがたいです。

Godotだと2D関連が強力なのを実感しました。あと待ち時間がなくて快適!

Godot勉強会 #1

10月にGodot勉強会 #1を言い出しっぺ兼運営スタッフとして開催させていただきました。Godot Japan User CommunitySaitosさん、登壇をご快諾くださった皆様、会場をご提供くださったバンダイナムコスタジオ様、配信協力をいただいたゲームメーカーズ神山さん、ご参加くださった皆様に感謝です。

この勉強会が開催された経緯について、発端(?)はこのツイートになります。

ネタと見せかけてわりと本気だったりして、その後alweiさん繋がりでチャレヒトさんからGodotのご相談をいただいたのですが、そのときにGodotの勉強会をやりたいけど迷っているという話をしたところ強く後押ししてくださいました。

ただ、自分がGodotのイベントを開催することにやはりためらいがあって(なにしろ僕は属性的にはまずUnityでVRの人なので)、本業が立て込んでいたこともあり先延ばしにしてしまっていたのですが、CEDECの控室でゲームメーカーズ神山さんに偶然お会いして、そのときに上記ツイートにリプライいただいたことを思い出して話したところぜひやりましょうと再始動した感じです(あとUnityのランタイム料金の件もありましたね……)。

その後、このイベントはGodotユーザーの文脈でやりたいということでSaitosさんにご相談し、チャレヒトさんにバンダイナムコスタジオの深澤様をご紹介いただいて、という成り行きでした。技術的に深い話をしてくださったうえしたさん、トカゲさんも含め、本当にたくさんの方々に後押しをいただいて無事開催することができました。ありがとうございました!

このツイートで書いた通り、Godot勉強会が開催された一つの要因はCEDECという場があったことで、オフラインの勉強会やカンファレンスの最大の価値は廊下の立ち話だと前々から思っています。Godot勉強会もこれからまた次回の開催の相談をすることになると思うのですが、個人的には初回と同様に交流の時間を長く取って、そこから新しく何かの展開が生まれていくような場にできるといいなと思っています。

(その意味では、名前をGodot Meetupとかにしたほうがよかったかもしれません……最初のGodot合同勉強会というネタにつられてなんとなくGodot勉強会という名前になったのですが)

コミケや技術書典でGodot合同本とかありかもしれないですね(←あきらめていない人)。

XR Kaigi 2023

12月に開催されたXRの大規模カンファレンスXR Kaigi 2023にて、昨年(アーカイブ動画)に引き続きGodotのセッションを持たせていただきました。「ゲームエンジンGodotの概要とGodot XR Toolsの紹介」というタイトルで、Godotの概要とバックグラウンドの解説、GodotのVRツールキットであるGodot XR Toolsの機能ひとさらい、その後個人的見解いろいろという構成で40分間喋りました。また数ヶ月後にYouTubeでアーカイブが公開されると思いますのでよろしければご覧ください。

来年の課題

というわけでGodotの勉強会の開催、セッション登壇などさせていただいたのですが、正直自分がこういうことをしていていいのかな? という引け目が若干あったりします。普段からGodotを使ってゲームを開発・制作している方々がたくさんいるのにと(今年一年でこのあたりのコンプレックスを解消するはずだったのだけど本業で手一杯だった……)。引き続きGodot勉強会の運営のお手伝いをしていくとしても、いわゆるコミュニティおじさん的な感じになりたくないので、来年は、Godotを自主制作に本格的に使用する等コミットを増やすことを宣言しようと思います。というかこの冬休みに着手しちゃう(リポジトリ作るだけでも)。W4 Games社のクラウドサービス・W4 Cloudのクローズドベータなんかも始まっているので試してみたいですね。

一方で、XR Kaigiのセッションでも触れたのですが、本業のVR・AR領域では新しいデバイスやSDKが登場したときに真っ先にUnityが対応するのでUnityから離れられない面があります。軸足はどうしてもUnityになりますが、そこは許してください!

というわけで、Godot Engine Advent Calendar 2023最後の記事でした。来年もゴドーを待っていければと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

(書いた人: こりん

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