Tokyo Demo Fest 2015に参加しました
2015年02月24日
先週末の土日にアンスティチュ・フランセ東京で開催されたTokyo Demo Fest 2015に行ってきました。
日本ではメガデモと言ったほうが通じやすいと思うんですが、**デモ(demo)**というのは、プログラムでリアルタイムに凄いグラフィックスや音楽を出そうというコンピュータアートの一形態、みたいな感じでいいんでしょうか。古くはSecond Realityなんかが有名だと思います。で、デモ作品を見たり、作ったり、交流したりしようというデモパーティーというイベントがあって、その一つのTokyo Demo Festが毎年開催されています。
というわけで、デモに憧れがあったし、凄い方々も参加されるようだったので、思い切って飛び込んでみた次第です。最悪、2日間所在なく見てるだけになることも覚悟してやってきたんですが、最高のホスピタリティーと最高の盛り上がりでまったく無用の心配でした。もっと気軽に参加しても大丈夫なイベントみたいですね。
自分はデモを作るどころかGLSLをろくに書いたことすらなかったので、会場で7 Lines GLSL Graphics Compoに挑戦してみよう!のチュートリアルをいじり始めたんですが、球を20個表示したあたりからシューター精神が発露して改造していった結果、こんなのができました。
オブジェクトがいろいろ動いてますけど、シェーダには状態を保存できないので、時間のみを引数にそれぞれのピクセルを求めています。ただ、GLSL Sandboxでは1フレーム前のバッファをテクスチャとして参照できるようになっているようです。バッファに状態を保存すればわりと何でも動かせるかもしれません。
ちなみに、左側の席によっしんさん、右側の席にWebGL界隈で有名なh_doxasさんがいて、困ったことがあったら教えてもらったり、意見を出してもらう感じになってて、何これ本当にいいんだろうかとかずっと思ってましたw
そんなわけで、ほとんどネタ作品ですが、思い切ってGLSL Graphics Compoにエントリーしたら変化球としてじわじわ受けてたようで、4位をいただいて嬉しいです。
メインのCombined PC Demo Compoでは、よっしんさんの4Kデモ(4KBのexeファイルたった1つしかありません)、Optical Circuitがすさまじかったです。よっしんさんはベーマガ時代の投稿作品や、超連射68Kなどでずっと個人的に尊敬しているんですが、またしてもとんでもないものを作って来られたことに衝撃と納得感があります。会場のどよめきがどんどん大きくなっていって、一体何が起きているのか理解できないという感じでした。
自分はDirectX 9で簡単な3Dゲームを作ってドロップアウトしたような人間で、もう低レイヤの3Dプログラミングとかしないし複雑なシェーダも書かないし、ゲームエンジンのユーザーでいいやと思ってたんですが、こんなのを見てしまうと、それで本当にいいのか? とぐらぐら揺らいでしまいますね……。
そんなこんなで、たくさんのデモ作品を直に鑑賞することができて、ネット上でしか知らなかった方々ともお話できて、これ以上ないくらい幸せな2日間でした。来年もぜひ参加したいです。
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(書いた人: こりん )
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