2019年のふりかえり
2019年12月31日
書かないみたいなことTwitterに書いたけど、よく考えたらいくらでも書くことがあったのでやっぱり書きます! とにかくいろいろあったよね……。
転職した
2019年12月付で株式会社エクシヴィに転職しました。
前職を辞めた理由はいろいろあるのですが、総合的には積極的転職だということははっきり言っておきたいです(気にされてる方がいそうなので)。
最大の理由としては、まず自分の長期的なモチベーションとして、VR・AR技術が発達し社会に浸透していくのをできるだけ中心に近いところで見守りたいというのがあり、前職がどちらかといえばテーマパーク業、ハードウェアスタートアップの方向に進みそうだったので、このあたりで一度場所を移したほうがよさそうだと考えたためです。
VRを続ける、ただしHTCのヘッドセットからOculusのヘッドセットへ、ロケーションベースからコンシューマー寄りへ、作り切りのコンテンツ制作からツール開発へ、Unityのエディタをいじるよりもコードを書く方へとシフトした感じです。
今のところ期待通りの結果になっていて、UnityとOculusのヘッドセットだけを一日中触っていられるようになっています。迎え入れてくださったエクシヴィの皆様に本当に感謝です。VRをやっている会社が数少ない中、滅多に得られる環境ではないので、この環境を維持するために頑張らなければ、また、きちんとお返しをしていかなければと思っています。
Looking Glassで遊んだ
裸眼立体視ディスプレイのLooking Glassを購入して、Looking Glass勉強会で作品をいくつか展示しました。過去作を移植して公式アプリポータルのLooking Glass Libraryに投稿したところ、Featured Appとして掲載されました。嬉しい。
サンフランシスコと上海に行った
3月にサンフランシスコのGDCに自費で行ってきました。高かった……。さりげなく一人海外旅行の実績を解除しました。詳しくは下記エントリをご覧ください。
現地で相手をしてくださった方々や、シリコンバレーを案内してくださったあるしおうねさんに感謝。
あと記録を残せていないのですけれども、エクシヴィのSomeluさん繋がりのご招待で、上海のMaker Carnival Shanghaiで個人作品を出展してきました。個人での初の海外出展で、さらにはいろんな施設を見学させていただいて、経済発展後の中国を肌で感じることができてよかったです。
他にも今年はたくさん珍しい体験ができたのですが、主にSomeluさんとゆーとさんのおかげです! お二人の何でも前向きに楽しもうとする姿勢、本当に勉強になるところが多いです。今後も仲良くしてくださると嬉しいです。
傘VRを作った(そしてVR刺身タンポポへ)
VR作品の自主制作を再開しました。今まで「3D駐車シミュレーター」のような、どちらかというと散文的な作品や、「VRちゃぶ台返し」「VR刺身タンポポ」のようなネタ作品を作っていたのですが、思うところあって、意図的にアート寄りの作品を作ってみました。「パラレルパラソル(仮)」という傘VR体験です。
作品の内容や意図についてはもう少し進展があってからご紹介したいのですが、自分としてはいきなり会心の持ちネタが一つできた感じで、作ろうと思えばこんなのも全然作れるじゃないかと自信が生まれて良かったです。「体験型ポエム」とおっしゃってくださった方がいました。デジゲー博で展示したところ、AUTOMATONさんに紹介いただきました。
本作についてはまだまだこれからで、今後クオリティを上げ物量を増やしていって、体験会でデモ展示をしつつ、ストアリリースに向けての制作を進め、アートな作風で売り出していきたいと思います!
……とか言ってたはずなのに、VR刺身タンポポをQuestハンドトラッキング対応してバズるという……やはり求められているものはこちらなのかもしれない……。VR刺身タンポポについても考えていることがありますのでお待ちください。
鍵盤楽器をまた弾くようになった
鍵盤楽器とDTMの経験があって、ゲームミュージックだけでもたぶん100曲以上は楽譜なしで弾けるという謎のスキルがあるのですが、夏頃から急に披露する機会ができてきました。
演奏技術的には中途半端なので放置していたスキルなのですが、せっかくだからちゃんとしたシンセを買って、音楽制作を再開して、自作曲をライブ演奏したりVJ的なこともやったりしてみたいなという気持ちになっています。何かそういう機会がありそうでしたらお声がけください(まず曲作らなきゃ)。
これからのこと
来年以降の方向性について、以下のVR三本柱を考えています。
- エクシヴィでのお仕事
- 個人VR作品を体験会止まりではなくストア等へのリリースまで持っていく
- WebXRで考えていることがちょっとあるので辺で
まだなかなかビジネスになっていないVRを続けていくのはとても大変なことだと思うのですが、この3つをやっていればたぶん倒れることはないんじゃないかなと。ネットのIDも全部korinVRに揃えて、VRをやってる人間だとセルフブランディングしてしまいましたし、VRでこの先生きのこっていきたい。
UnityではZenject(Extenject)とDOTSの完全理解を。Unity以外では、WebXRとGodot Engineが来年は本格的にローンチしそうな予感がするので、こちらも追いかけていこうと思います。あとは、純粋なコーディング力や設計力を上げていこうと思っています。前職ではここが課題だったので。
全体的には、中途半端にやっていたことをきちんとしていこう、スケールすることをしようというのがテーマになりそうです。考えていることはいっぱいあります。
そんなわけで、2020年も暖かく見守ってやってくださればと思います。どうぞよろしくお願いいたします!
(書いた人: こりん )
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